CSS(Cascading Style Sheets)は、HTML文書のスタイルやレイアウトを指定するためのスタイルシート言語です。以下はCSSの基本的な要点です。
セレクタ(Selectors)
HTML要素にスタイルを適用するには、セレクタを使用します。例えば、h1はHTMLの見出し1要素を指し、pは段落を指します。
セレクタは他にもクラスやID、属性などの指定方法があります。
h1 {
color: blue;
}
.my-class {
font-size: 16px;
}
#my-id {
background-color: #eaeaea;
}
プロパティ(Properties)
プロパティはスタイルの特定の部分を指定します。例えば、colorはテキストの色、font-sizeはフォントのサイズを指定します。
h1 {
color: red;
font-size: 24px;
}
値(Values)
プロパティにはそれぞれ値を設定します。例えば、colorの値には色の名前("red")や16進数カラーコード("#ff0000")が入ります。
h1 {
color: red;
}
ボックスモデル(Box Model)
ボックスモデルは、HTML要素がどのようにレイアウトされるかを制御します。各要素はコンテンツ、パディング、ボーダー、マージンの4つの主要な部分から構成されます。
/* ボックスモデルの設定例 */
div {
width: 200px;
padding: 20px;
border: 1px solid #ccc;
margin: 10px;
}
レイアウト(Layout)
FlexboxやGridなどのCSSレイアウト機能を使用すると、ページのレイアウトを柔軟かつ効果的に管理できます。
/* Flexboxの使用例 */
.container {
display: flex;
justify-content: space-between;
align-items: center;
}
カスケーディングと継承(Cascading and Inheritance)
カスケーディングはスタイルがどのように適用されるかを制御し、継承は一部のプロパティが親要素から子要素に受け継がれる仕組みです。
位置指定(Positioning)
positionプロパティを使用して要素の配置方法を指定できます。一般的な値にはstatic(デフォルト)、relative、absolute、fixedなどがあります。
/* 位置指定の例 */
.absolute-position {
position: absolute;
top: 20px;
left: 50px;
}
フロート(Float)
floatプロパティを使用して要素を左または右に浮かせ、周囲のコンテンツがその周りに回り込むようにできます。
/* フロートの例 */
.float-left {
float: left;
}
.float-right {
float: right;
}
テキストスタイル(Text Styling)
テキストに関連するスタイルを指定できます。例えば、font-family、font-weight、text-alignなどがあります。
/* テキストスタイルの例 */
p {
font-family: "Arial", sans-serif;
font-weight: bold;
text-align: center;
}
アニメーション(Animation)
@keyframesルールを使用してアニメーションを作成し、animationプロパティで要素にアニメーションを適用できます。
/* アニメーションの例 */
@keyframes slide-in {
from {
transform: translateX(-100%);
}
to {
transform: translateX(0);
}
}
.slide-in-element {
animation: slide-in 1s ease-out;
}
変数(Variables)
カスタムプロパティ(変数)を使用してスタイルの再利用性を向上させることができます。
/* 変数の例 */
:root {
--primary-color: #3498db;
}
.box {
background-color: var(--primary-color);
}
これらの基本的な要点を理解することで、HTML文書に対してスタイリッシュで一貫性のあるデザインを適用できます。CSSは非常に柔軟であり、様々なWebページのデザインに対応できるため、学習する価値があります。